医療従事者のユニフォームが進化するワケ

進化する医療用ユニフォーム

医療用ユニフォームの変遷

医療用のユニフォームと言われて真っ先に思い浮かぶのは、やはり白衣でしょう。
白衣の天使という慣用表現があるほどに、白衣は医療従事者としての象徴的な意味合いを持っています。
白衣の利点は、まず見た目として清潔感があることです。何より、単に見た目だけでなく汚れに気づきやすく、衛生的にも優れている点は外せません。
一説によると、インドでは医療従事者は白衣を着用していたと言われ、これが医療用ユニフォームとしての白衣の最古の起源と言われています。
しかし、現在のように明確に医療用のユニフォームとしての白衣が規定されたのは存外新しく、実は登場してから百年余りくらいしか経っていないのです。
それまでの医療用ユニフォームは、修道服や礼服のような黒が主流で、今のような白衣は全くと言っていいほど見られませんでした。
そして近代医療における白衣の登場は、衛生学の登場とほぼ同義になるほど重要な位置づけにあります。
それだけに、医療用ユニフォーム=白衣の時代は長かったのですが、白衣が持つ幾つかの問題点も浮き彫りになり、徐々に白衣以外の選択肢も見られるようになったのです。
特に手術着に関しては白衣では問題が生じることも多く、今では逆に白は全く使われず、青や緑系統が主流となっています。
現在では色だけでなく、素材や形状にも多様化が進み、機能面やデザイン面など様々な観点から医療用ユニフォームとして優れた着衣の追及が進められています。

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